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[後編]JR東海22年ぶりの新型電車"315系"を 深夜から朝まで追いました。【車内解説】

撮影日:2021年11月7日
動画:「JR東海22年ぶりの新型電車"315系"を 深夜から朝まで追いました。【車内解説】

前編のあらすじ

前編の記事はこちらからどうぞ
[前編]JR東海22年ぶりの新型電車"315系"を 深夜から朝まで追いました。

ケッタマシーンを使って金山駅から熱田金山(金山橋)・大曽根を経由して新守山駅まで向かい、JR東海の車両基地のある神領駅まで中央線の列車に乗車しました。

言うまでもなく、今回の目的は…

JR東海が22年振りに新造した在来線用新型通勤電車の315系が豊川の車両工場から神領駅の車両基地まで回送されるということで一晩追いかけていきました。

ここからは、神領駅到着後にしばらくホーム上で停車していた際に観察しましたので、その様子をお送りします。

まずは車外の違いから

神領駅に到着して、3番線の発車案内を見てみると、「Out of Service」「回送」と表示されています。
これはあのかっこいい最新鋭通勤車の315系ではないかと胸が高鳴ります。

今回、工場から出場した315系は8両編成ですので、停車位置を確認するためにも足元の最後尾目標も再確認しておきます。
この最後尾よりも少々後ろの方がより綺麗に画角に収まると思うので、ベストポジションを探して到着を待ちます。

反対ホームでも待ち構える撮り鉄の方が多数見かけられました。

そして、遂に315系が入線してきました。
行先表示を確認してみると「試運転」「Test Run」と表示されています。

マニアックな話にはなりますが、前面下部に目を向けると、電気連結器が付いていません。どうやら8両編成の315系は通常他の編成と繋ぐことを想定していないことが伺えます。

令和に新造された車両であっても車両番号は国鉄フォントが引き続き採用されています。JR東海らしさがあふれています。

行先表示は日本語と英語が交互に表示されるようになっています。海外の方にも優しい設計となっています。

東海地方の列車で行先表示が日本語と英語で交互に切り替わる方式のものは東海道新幹線と本社が東海地方に無い近鉄を除いて初めてだと思いましたが…

撮影:本サイト管理人
撮影:本サイト管理人

211系の一部編成も日本語と英語を交互に表示しています。

撮影:本サイト管理人

313系では日本語と英語の併記でしたので、ある意味先祖返りしています。

側面のオレンジの主張が非常に激しいですが…一目でJR東海の車両だと分かるようになっています。
遠くから見たら、着席のために330円取られてしまわないか心配になります。

8両編成は自動連結器が設けられていないことから増解結を行うことは想定されていないので、号車がシールで貼られています。

撮影:本サイト管理人

211系にはこのように号車札受けがあり、313系でも引き続き設置されていましたが、315系では廃止されたようです。

そして、2号車は弱冷房車に設定されました。
JR東海で弱冷房車が設定されるのは初めてではないでしょうか。
(JR東海の線路を走る列車であれば、飯田線の一部区間を走行する名鉄特急の一部特別車編成の一般車に設定されていますので、東海地方初ではありません)

ここからではホームがある関係で確認しづらいですが、履いている台車は、特急ひだ・南紀号のキハ85系を置き換えるために開発された新型特急のHC85系と同じものが採用されています。
HC85系と同じ台車を採用することで、乗り心地が格段に向上するということの他に、JR東海としては台車部品の共通化ができてコストカットできるというメリットがあります。

こちらの車両番号は モハ315-501。
500番台が設定されているところも面白い点です。

窓は嵌め殺し(=固定)の窓と内側に開く窓の2種類が設置されています。

将来的にホームドアを導入する計画があるからかどうかは分かりませんが、JR東日本の山手線等に導入された新型のE235系電車のような感じでドアの上にオレンジ色の帯が配色されているという点が、今までのJR東海の車両とは異なる点になっています。

気になる車内は??

車内を見てみると、外にいる段階でも新車の香りがしてきます。
優先席のシートはオレンジ色のモケット、通常のシートは青色のモケットとなっています。どこか313系と似たような感じのシートです。
青色汚れが一番目立ちにくいという特徴があることから、国鉄時代から多用されており、踏襲されたのではないかと思われます。

ドアの上には、JR東海の在来線普通列車用車両としては初めてLCDディスプレイが設置されました。

最近のつり革は三角型が主流にはなっていますが、315系では丸型が採用されています。

反対側の先頭車を観察しようと思ったところ、列車が動き出しました。
もう流石に名古屋方面に向わずに車庫の方に引き上げるのではないかと思われます。

今後のJR東海の行く末を担っていく車両となるであろう315系。
22年振りに新形式として投入されたこの315系の活躍を楽しみにして、今回の追っかけはこの辺りでお開きとします。

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今回の動画はこちらから